「なぜ中国人は財布を持たないのか」中島恵著

公開日: 更新日:

 猛スピードで変貌する中国と、中国人の今を紹介する。

 中国ではスマホ決済やシェアビジネスの拡大など、スマホ革命ともいえる現象が起きている。訪日観光客が、現金しか使えない日本を遅れていると評するほど進むスマホ決済は、各種支払いだけでなく、年金の受け取りから慶弔金の送付まで、スマホで決済できない支払いはほとんどないというほど。

 一方で、中国はこれまで家庭電話などの既存のインフラがなく、あまりに不便であらゆる面で遅れていたからこそスマホ決済が発達したのだと指摘する声もある。その他、爆買いよりも癒やしを求める人々や、大幅に改善されつつある人々のマナーなど。一読すれば中国人に抱くステレオタイプのイメージが一新。

(日本経済新聞出版社 850円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…