「『朝ドラ』を観なくなった人は、なぜ認知症になりやすいのか?」奥村歩著
忘れもの外来の医師である著者は、診察時、よく患者にNHKの朝ドラの話題をもちかける。
「前はよく見ていたけれど、最近のやつはつまらないから見なくなった」などの答えが返ってきたら認知症の可能性が高いという。認知症、特にアルツハイマー型は直近の出来事を記憶にとどめておくことができなくなるので、ストーリーがつながらなくなり、朝ドラを見るのをやめてしまうケースが多いのだとか。
このように脳を衰えさせてしまった患者には、日々の生き方や暮らし方に共通の傾向があるという。他にも「頑固な人」がボケやすい理由、逆に田舎で畑仕事をする人がボケにくい理由など、患者たちのエピソードを交えながら、「脳をみすみす衰えさせない方法」を伝授してくれる健康本。
(幻冬舎 1200円+税)