「ゆかいな珍名踏切」今尾恵介著

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 踏切にそれぞれ名前があることをご存じだろうか。警報機の札に記された名前がそれだ。関東の大手私鉄では駅名プラス番号などの素っ気ないものが主流だが、JRや地方の私鉄には固有名詞が多いという。中には地元の人にも由来がわからない謎めいた名前の踏切もあるそうだ。自称「踏切名称マニア」の著者が、そんな全国の珍名踏切を訪ね歩く鉄道本。

 JR山陽本線東加古川駅から南下すると現れる「勝負下(しょうぶした)」と「勝負中(しょうぶなか)」という名の踏切にはじまり、JR南武線稲田堤駅前の観光地でもないのに「観光道踏切」やJR飯山線上今井駅の南にある「パーマ踏切」、JR水郡線東館駅近くの「天皇様踏切」など、全国29の珍名踏切を訪ね、その由来を解き明かす。

(朝日新聞出版 810円+税)

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