「写真で記憶が甦る!懐かしの鉄道 車両・路線・駅舎の旅」櫻田純著

公開日: 更新日:

 昭和は、鉄道が興隆を極めた後に次第に衰退へと向かった時代と重なる。本書は、そんな昭和の鉄道の魅力を数多くの写真で紹介するフォト新書。

 代々の新幹線をはじめ、1957(昭和32)年登場当時、狭軌鉄道で最速だった小田急ロマンスカー3000形や、スイスの電車を参考にしたというヨーロッパ風デザインの南海特急「こうや」20000系(昭和36年)、都市近郊への新型車両の投入で地方に転出したさまざまな「旧型国電」など、国鉄・私鉄の車両が勢ぞろい。

 さらに、昭和62年に約1世紀に及ぶ歴史に幕を閉じ廃線となった幌内線などの時刻表地図から消えた路線や、改築前の昭和の駅舎の風景など。もう二度と乗れない、見られない電車や風景を311枚の写真で追想する。

(青春出版社 1660円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇