「長い老後のためのお金の基本」横山光昭著
金融庁のワーキンググループが発表した「2000万円問題」が世間を騒がせ、不安を感じた人も多いが、ファイナンシャルプランナーの著者はモデルケースを見て、あれこれ心配するのはナンセンスだと説く。あくまでも「自分がもらえる年金」「自分が1カ月に使う生活費」「退職金の予定額」などの数字を明らかにして、老後の備えについて考える必要があるという。本書は、年金・貯金・投資・保険・介護・相続の正しい知識が身につく老後の備えの対策本。
自分で自分の生活が支えられる「強い家計」をつくるのにやるべきことは「収入を上げる」「支出を抑える」「資産を増やす」の3つだけ。シンプルだが実践するのは難しい。それぞれ、どうすべきかを具体的に教えてくれる老後対策の最強テキスト。
(筑摩書房 780円+税)