「データ農業が日本を救う」窪田新之助著

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 ロボット技術や情報通信技術を活用して、超省力・高品質生産を実現する新たな農業「スマート農業」。その中核となるのがデータだ。気象や作物の育成、肥料や農薬の投入量など、生産に関するさまざまなデータを分析し、農畜産物の生産性向上に役立てるのだ。

 先行するオランダは、国土は九州の1・1倍、経営農地面積は日本の4割しかないが農産物輸出額は世界2位、約10兆円にもなる。かつて同国のトマトは単位面積当たりの収量が日本とほぼ同じだったが、40年で7倍の差が生まれたという。

 生産だけでなく、加工や流通、消費を含むサプライチェーンの中での最適化を目指すそんなデータ農業の先進的な取り組みを紹介しながら、日本の農業の未来を展望する。

(集英社インターナショナル 840円+税)

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