「『腸内細菌』が健康寿命を決める」辨野義己著
約半世紀をかけ、2万人のウンチを調べてきた腸内細菌研究の第一人者による健康エッセー。
腸内細菌に善玉菌や悪玉菌がいることはよく知られるが、最近の研究で長寿菌の存在も明らかになったという。腸内細菌は少なくとも500種以上、おそらくは1000種ほどいることが分かっている。そのうち20%が善玉菌で、10%が悪玉菌、そして残りの70%はよく分からない菌だそうだ。1グラムのウンチにはなんと6000億個から1兆個近くの腸内細菌が含まれており、1回分200グラムのウンチには少なくとも120兆個以上という膨大な腸内細菌がいる。
ウンチ集めの苦労話など、豊富なエピソードとともに「第二の脳」ともいわれる腸と腸内細菌にまつわる健康知識を教えてくれる。
(集英社インターナショナル 880円)