「源平妖乱 鬼夜行」武内涼著

公開日: 更新日:

 父の無念を晴らし、闇の王となるために血吸い鬼となった平将門の娘・滝夜叉は、邪鬼・黒滝の尼として天下を恐怖に陥れる。しかし、承安5(1175)年、鞍馬山を出て影御先・八幡となった源義経との赤城山での戦いで手下のほとんどを失ってしまう。影御先とは古来、血吸い鬼を狩ってきた者たちだ。

 平家に追われながら邪鬼を追う義経は、黒滝の尼に命を狙われる母親の常盤御前がいる京を目指す。同じころ、夜の洛中で邪鬼の暗躍を見張っていた半血吸い鬼で影御先の静と磯禅師の目の前で、鬼気が元の大蔵卿・藤原長成の屋敷に入って行った。常盤御前は清盛の命で、長成の妻となっていた。

 義経、弁慶、木曽義仲らが結集し、血吸い鬼との最終決戦に挑む長編伝奇シリーズ第3弾。

(祥伝社 1089円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出