「アメリカン・ベースボール革命」ベン・リンドバーグほか著 岩崎晋也訳
アメリカのベースボールチーム、ロッキーズの投手、アダム・オッタビーノは、強い球を投げるために、弾丸のようなジャイロ回転をかけて、なおかつ140キロ台前半のスピードを出したいと考えた。求めたのはラプソードを使って15%の横回転と85%のジャイロ回転をする投球だ。動画を見て、正しい回転をしているときの指の圧力を確認し、握りを調整してこれだという球をつかむ。新しい球種、カッターの開発だけでなく、オッタビーノは練習の最適化も会得した。
伝統的なトレーニングではなく、データとテクノロジーで選手の育成に取り組むアメリカ球界の現状をリポート。
(化学同人 3520円)