「海外暮らし最強ナビ」久保田由希、山田静編

公開日: 更新日:

 テレビや映画で海外の景色を見て「ヨーロッパで暮らしてみたい」と一度ならず考えたことがある人はいるだろう。本書はそんなヨーロッパ暮らしを実現するための仕事、食生活、住まい、治安など必須知識を移住者のリアルな声とともに紹介するガイド本。

 イギリス、フランスといったお馴染みの国のほか、ドイツ、イタリア、外国人が住みやすい自由と寛容の国・オランダ、幸福度1位のフィンランド、電子国家として急成長したエストニア、近年、移住先として大注目のジョージアの8カ国別にガイダンスする。

 たとえばドイツは日系企業の拠点数が180社を超え、移住先としては安定度抜群。日本での就業経験や語学力を武器にできれば、現地採用の道も開けてくる。健康保険料など引かれた給与は日本より低くなるケースもあるが、家族がいる場合は税金や保険が実生活に還元されていることを十分に実感できるという。

 ジョージアは物価は安めなのが魅力。現地採用は難しいが、起業のしやすさは抜群で移住の大きなメリットでもある。1年間の滞在はビザ不要、家賃は月300ドル前後で家具付きで借りられる。

 コロナ禍で身動きの取れない今、ヨーロッパ暮らしの妄想が広がりそうだ。

(辰巳出版 1870円)

【連載】週末に読みたいこの1冊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇