<39>書架の奥で女子学生が尻もち
第三章 死んだ者たちへ
舞鶴市は「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるほど雨が多い。六月に入り、梅雨らしいじめじめした毎日が続く。
桃地は授業を終え、主計教官室に戻っていた。図書室の前を通りかかったとき、何かが倒れる大きな音を聞いた。図書室に飛び込む。
図書…
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