<40>椅子も供養の花も撤去する
臼井の机や椅子を供養の花ごと撤去する──。
学生たちはざわめくどころか、潮が引くように黙り込んでしまった。
桃地は一旦学生たちを座らせ、改めて投げかけた。
「臼井の自殺からもう半年経った。片付けてもいいころだ」
敢えて菊の花から目を逸らしている者、…
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