<67>元特殊救難隊員がビート板とは
泳げなくなった海猿の遠泳の特訓は、試行錯誤の連続だった。
浮体がないと沈んでしまう望月の姿は、あまりに滑稽だ。
特訓二日目、どこからか手を叩いて笑う声が聞こえてきた。
岸壁に二人の学生が立っていた。
「おい、あれトッキューだろ」
「なにやって…
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