「胃は歳をとらない」三輪洋人著
加齢とともに胃の不調で悩む人は多いが、病院でその原因が判明する例は少ないという。実は、胃は加齢で劣化しにくい臓器で、胃の衰えは別の原因で進むという。
本書は消化器内科の権威が、胃不調や胃疲労の症状がどうして表れるのか、そしてその改善法を解説する健康テキスト。
多くの人が経験する加齢が原因と思われた胃不調や胃疲労の最も大きな原因は、実はピロリ菌。ピロリ菌こそが胃の老化の主犯であり、その共犯ともいえる要因が自律神経だという。胃の老化とピロリ菌の関係を解き明かすとともに、検査では異常が見つからないのに不調が続く「機能性ディスペプシア」や「逆流性食道炎」、「胃潰瘍」などを解説。その治療とセルフケアの方法まで説いた胃が気になる人必読の書。
(集英社 946円)