「くすぶり中年の逆襲」錦鯉著

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 2020年の「M-1グランプリ」で決勝に進出。みごと4位(!)になり、21年に優勝を獲得した2人。芸歴は20年以上で、長谷川はブレークしたとき、49歳という遅咲きだ。急に忙しくなったが、それまでに「寝だめ」しているから大丈夫。周囲は大騒ぎで、1度しか行っていないスナックのおばさんやら、1回しか行っていないバイト先の人、錦糸町のキャバ嬢らしき人からメールが来た。長谷川が売れるようになったら出たいと思っていた番組で、残っているのは「徹子の部屋」と「世界の車窓から」だけ。

「徹子の部屋」はともかく、「世界の車窓から」にマジで出たいの? と尋ねた相方の渡辺は、「じゃあ『現地の人』で出ろよ」。その渡辺は小学生のころからオジサン顔だったため、床屋では大人料金を取られ、高校生のときは学生服を着ているのにキャバクラの客引きに声をかけられたという。

 今、注目の2人がこれまでの人生を語る。

(新潮社 1430円)

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