「狼たちの宴」アレックス・ベール著 小津薫訳
1942年4月、ユダヤ人のイザークはゲシュタポ高官の秘書ウルスラの家に向かう。ウルスラは彼がベルリンから派遣されたゲシュタポ捜査官のヴァイスマンに成りすましていることを知らない。死んだヴァイスマンに代わって殺人事件を解決したイザークは、街にとどまりウルスラに接近したのだ。イザークの狙いはナチスの協力者で機械製造会社の社長のウルスラの父親オットーだった。会食の合間、オットーの書斎から機密書類を持ち出したイザークは、さらに街にとどまる。ナチスによるイギリス襲撃計画を耳にしたからだ。
そんな中、ナチス高官の娘が殺害される事件が発生し、ヴァイスマンに成りすましたイザークが再び捜査を担当することに。
話題作「狼たちの城」シリーズ第2弾。
(扶桑社 1430円)