第二話 立場的にあり得ない(15)ゴールド免許って嘘でしょう
貴山が別な車の購入を考えているのは、想定外だった。貴山は、上質なものは好むが、世間一般に贅沢と呼ばれるものには興味がない。車も、自分が不便だと思わなければ、見た目はどうでもいい。貴山の口から、この車に対する不満を聞いたことがないから、きっと壊れるまで乗るのだろう、と思っていた。…
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