「不倫」五十嵐彰、迫田さやか著
日本人既婚者約7000人の調査をもとに、俗説や噂に惑わされがちな「不倫」を学問の対象として論じたリポート。
不倫について賛否を問うと「絶対に間違っている」「まあ間違っている」と答える人が約90%にのぼる。一方で男性の約52%、女性の約25%が今まで不倫をしたことがあると回答。自由になる時間が多ければより不倫をしやすくなるが、女性の場合は専業主婦かどうかは不倫と関係ないという。
また、不倫は収入や職業の社会的評価とも関係するが、男性の場合、自身よりも配偶者の収入が高い人の方が不倫しやすい傾向にあるという。
ほかにも不倫相手との出会い方やセックスの頻度、継続期間などのデータを示し、人はなぜ不倫をするのかを明らかにする。
(中央公論新社 902円)