「うたかた姫」原宏一著

公開日: 更新日:

「うたかた姫」原宏一著

 亮太が所属する劇団の代表が、新作公演を目前にして金を持ち逃げ。看板役者のカジは、公演中止になった新作をリアルで実行しようと言い出す。

 新作「うたかた姫」は、つぶれかけた音楽事務所の社長によって天才歌姫に仕立てられた素人娘が、世間に熱狂的に受け入れられるというミュージカル風の喜劇だ。脚本通りに現実で実行して一獲千金を狙おうと、カジが駅前でアニメソングを歌っていた20歳の節子を主人公の姫花役にスカウトしてきた。

 亮太は、脚本ではラストに人が死ぬのが気がかりだが、プロジェクトはスタート。やがて亮太は、節子の意外な音楽の才能に気づく。

 それぞれの事情を抱えながら姫花を売り出す「フェイクプロジェクト」に励む劇団員たちを描く青春群像小説。 (祥伝社 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    一部ファンが現実逃避? 中居正広“別人疑惑”再燃…「本人すでに死亡」と考える人々が現れる

  2. 2

    いまだ雲隠れ中居正広を待つ違約金地獄…スポンサーとTV局からの請求「10億円以上は確実」の衝撃

  3. 3

    フジテレビ社員たちの怒声と悲鳴…港浩一社長“自滅会見”で窮地、大手企業CM差し止め要求相次ぎ現場はパニック

  4. 4

    中居正広は松本人志の合コンに、2003年の時点で行っていた? 気になる千原ジュニアの証言

  5. 5

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  1. 6

    兵庫県百条委メンバーの前県議が死亡、ついに3人目の犠牲者…斎藤元彦県政「誹謗中傷」放置の罪深さ

  2. 7

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  3. 8

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  4. 9

    「北朝鮮みたい」…フジテレビの会見を伝える各局のニュースが“静止画”で視聴者ドン引き

  5. 10

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言