「なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?」川原繁人著
「なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?」川原繁人著
パ行の言葉はピアノ、ポテトなど英語の言葉が多いのはなぜだろう。実は日本語で現在「はひふへほ」と発音しているものは、昔は「ぱぴぷぺぽ」と発音していた。旗は「パタパタ」とはためき、光るものは「ぴかぴか」と光るように、ハ行の裏にはパ行が隠れている。「はひふへほ」と書いて実際は「ぱぴぷぺぽ」と読んでいたのだ。
ところが、時間が経つにつれて「ぱぴぷぺぽ」の発音が「はひふへほ」になってしまったため、日本語にはパ行の言葉がなくなった。
だが、英語の単語が入ってきたとき、それを表すのにパ行の文字が必要になり、「はひふへほ」に「。」を付けた新しい文字を作ったのだ。(「2時間目」)
言語学者が小学校で行った授業で、小学生と対話した内容を本としてまとめた一冊。
(ディスカヴァー・トゥエンティワン 1870円)