「老後をやめる」小林弘幸著
「老後をやめる」小林弘幸著
あるアンケートによると、回答者の97%、ほとんど全ての人が老後の生活に不安を感じているという。必要以上の不安は、心の問題だけでなく、自律神経のバランスを崩し、不眠や頭痛などあらゆる不調につながる。老後不安をいかにコントロールするかが、人生の後半戦の幸せを左右するカギとなる。医師である著者は、老後不安をなくすには「老後をやめる」しか方法がないと説く。
老後をやめるとは、仕事はもちろん、ボランティアや趣味、創作に励むなど生涯現役でいること。そのためには、加齢を理由にやることを減らすのではなく増やすことだという。
とにかく動き出すための、「やりたいことが見つかる108リスト」など、最期まで充実した人生を送るための心と体の整え方を教えてくれる生き方指南書。
(朝日新聞出版 924円)