「春のたましい」黒木あるじ著

公開日: 更新日:

「春のたましい」黒木あるじ著

 ケンジとヨッチンは黒ずくめの女が気になっていた。村長と副村長に、女は「九重十一」と名乗り、祭祀保安協会から学校の7不思議を調査するために来たと言った。7不思議が8になってしまうと均衡が崩れるので、1つを処分する。「だまされんなッ!」とヨッチンが叫ぶと、突然、猛烈な風が吹いてきてヨッチンが消えた。

 九重は図書室に行くと、卒業記念文集を見つけ出す。そこには出羽原小学校の7不思議が書かれていたが、8つ目が追加されていた。神隠しにあった男子生徒の名を呼ぶと、その子が現れる。その名は「高宮健二」。(「春と殺し屋と七不思議」)

 過疎化のため、祭りがなくなった地域で暴れだす神々を鎮める女の物語。

(光文社 2090円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動