(23)私の戯作を読んでほしいんです
![切り絵・小宮山逢邦](https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/357/092/9a6b3a9c207c51959cdc591af2bdf58120240703114501287_262_262.jpg)
西村屋与八は湯飲みに残った茶を、またズズズッと下品な音をたて呑み干した。
「女郎に戯作の値打ちがわかろうはずもなかろうに、不思議と吉原で評判のいいのは売れましたな」
重三郎、女郎云々の言い草にはムッとしたものの、それでもお上臈たちの本をみる眼は認めてもらえ、何やら…
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