(95)京伝鼻は艶二郎の代名詞
齢の頃は七つか八つ、男児が鼻歌まじりで絵を描く。
「雲がひとつに、柿の種ふたつ、京伝鼻の出来上がり」
どうだ、得意気に半紙をかざす。「艶二郎そっくり」「オレの方が上手」、周りの子どもたちは大騒ぎ。
ここは寺子屋、習字の真っ最中ながら、稽古どころじゃない。師…
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