市川染五郎を直撃 「目標は祖父が16歳で演じた“弁慶”」
「家で友達とLINEで会話します。ただ、自分から送ることはないですし、返信もスタンプ1個だけとかのときもあるくらいで、少ない方かもしれません。服はあまり……自分で買わないです」
実はマイケル・ジャクソンや欅坂46の平手友梨奈のファンだという。
「マイケル・ジャクソンは、『ビリー・ジーン』の時の片手袋や、右手の人さし指と薬指と小指だけに白いテープを巻いたり、誰も思いつかないファッションセンスはかっこいい。欅坂46のコンサートは2回ほど伺い、平手さんと対談したこともあります。アイドルと歌舞伎は一見全く違いますが、ステージでお客さんを喜ばせるのは同じなので共感するところは多かったですね。なかでも平手さんが『自分のパフォーマンスに納得がいかない』とおっしゃっていたのは印象的でした。僕も常に納得できない方がいい、満足できないからこそ進化させることができると思っています」
将来は新作歌舞伎をつくるのが夢とか。
「やるからには誰もやったことのないことをやりたい、逆に誰かがやったことはやりたくないんです。脚本はもちろん、舞台のための音楽も自分で作曲したい、いつかは海外公演もしたい。そんなことを考えていると日々の生活で常に歌舞伎を連想してしまうんです。これからは少しでも多くお役をいただいて舞台に立ち、染五郎の名を磨いてゆきたいと思います」
▽2005年、東京都生まれ。07年に歌舞伎座初お目見え。09年に4代目松本金太郎を名乗り、18年1月に「勧進帳」の源義経役で8代目市川染五郎を襲名。祖父・2代目松本白鸚(76)、父・10代目松本幸四郎(46)と共に高麗屋3代襲名披露を行う。