「超面白かった」宇多田ヒカルは直撃取材直後にブログ更新
■「母は母なりに頑張って生きています」
「母は母なりに頑張って生きています。ご安心ください」と、ハスキーがかった声できちんとした受け答え。「ヒッキー」と呼んでも笑顔で受け入れてくれた。たった10分ちょっとの時間だったが、まだ何者かよくわからないスターの素顔を垣間見ることができた。
「それでは失礼します」と頭を下げて去っていく彼女をみて、応援したくなっている自分がいた。少女でも十分、人を引きつける何かがあったのだ。宇多田に続いて和食チェーン店に入って、腹を満たし、次の取材先に向かっているときだ。編集者から電話が入り、「宇多田のブログを見てみてください!」と興奮気味に言われた。急いでネットから開いてみると、「青山さんて記者さんに直撃されちゃって、色々聞かれてしまいました」とあり、「超面白かった!」と楽しそうに書いてあった。直撃から2時間後だったか、SNSで自分のメッセージを発信する新世代の登場を目の当たりにして、空を仰ぎ見たのを覚えている。
(聞き手=長昭彦/日刊ゲンダイ)