白石和彌監督の受難 新井浩文とピエール瀧逮捕で“Wパンチ”
コカインを摂取したとして麻薬取締法違反の容疑で逮捕された、テクノバンド「電気グルーヴ」のメンバーで俳優のピエール瀧容疑者(51)が出演する映画「麻雀放浪記2020」だが、当初の予定どおり4月5日にノーカットで公開することが決定した。
同作のメガホンをとった白石和彌監督(44)は、公開決定を発表した会見で、「再撮影も覚悟した。作品に罪はない。公開できることにホッとしている」と率直な心境を吐露した。
映画界では先月、自宅に派遣されたマッサージ店の女性従業員に乱暴したとして、俳優の新井浩文被告(40)が強制性交罪で逮捕・起訴された。その影響で出演作をめぐり、瀧と同じような公開中止騒動が勃発したばかりだったが、実は、白石監督はそのとばっちりも受けていたから気の毒だ。
■香取慎吾主演作「凪待ち」は公開未定
「新井被告のせいで、6月公開予定だった元SMAP草彅剛主演の『台風家族』(市井昌秀監督)が公開延期になってしまった。白石監督は同じ元SMAPの香取慎吾の主演作『凪待ち』を手掛け今年公開予定だったが、草彅と香取のプロモーション稼働の予定で同時期の公開はNG。まず『台風家族』の公開が決まらないと、『凪待ち』の公開時期を決められないようです」(映画業界関係者)
精力的に作品を撮り続け、日本映画界のトップランナーに躍り出た白石監督を突如、襲った受難。いつか巨匠と呼ばれる頃には、こうしたトラブルも数あるエピソードのひとつになっているはずだといいが。