“始球式の女神”稲村亜美さん語る 憧れた阪神vs巨人の一投
プロ野球の日本シリーズが開幕の週末。CMでの長身から繰り出す野球のスイングが「神スイング」と話題になり、プロ野球での始球式でもお馴染みの稲村亜美さんが語る「その瞬間」。プロ野球での初の始球式となる神宮球場と伝統の一戦での甲子園で一投!
兄が野球をやっていた影響で、小学1年から少年野球、中学3年間はシニアリーグと、男子に交じってプレーしていました。最初は遊びだったけど、小学3年くらいから「うまくなりたい!」と思うようになり、真剣に練習をして。
小学校の頃はうまい方でしたし、6年生で身長が168センチあって、ピッチャーとファーストを交互にやり、キャプテンも務めました。バッティングは当たれば飛ぶよね~くらいの感じでしたね。とにかく楽しくて、伸び伸びやってました。
女子野球選手になる気持ちはなかったので中学卒業で野球をやめて、高校からは芸能活動を始め、グラビアの仕事もやらせていただくように。
転機になったのは5年前のCMですね。あのCMは全体がカッコいい! ウェブニュースで私のスイングのことが載り、話題になりました。私自身、そこまで反響が大きくなるとは思ってなかったので、不思議な気持ちでしたね。
そこから徐々に野球関連のお仕事をいただくようになり、初めての始球式はその年。19歳だったと思います。東京ドームでの社会人野球の試合でした。
始球式ができるなんて夢にも思ってなかったので、うれしかった。高校の時から練習をしてなかったから、投げるのは約5年ぶりでも、本番はストライクが投げられました! 会場がどよめいたかはあまり覚えていません。ネットではワサワサと噂になったようで、その始球式の動画が拡散され、見てくれた方が多かったようです。
■プロ野球初の始球式は神宮 ヤクルトVの縁起いい年
そのおかげで、その年のヤクルトの試合で神宮球場で始球式ができました。ヤクルトがリーグ優勝した縁起のいい年です(笑い)。初めてプロ野球の始球式を務めた神宮球場でのことはすごくいい思い出になっています。
その翌年から始球式のお話が増えました。
プロ野球のホーム球場は12球団中、10球団で務めさせていただきました。始球式のお仕事はイベントもあればその時間から行きますし、ナイトゲームで投げる時は夕方から入ったり、その日によってスケジュールは違いますね。
始球式の評判は、兄だけには悪いですかね(笑い)。私が、もともとピッチャーをやっていたから「ショボい」とか叱咤激励をしてくれました。私も「まだまだだなぁ」と思っています。
それでも私の始球式の最速記録は103キロ。野球をやっていた学生時代の方が速かったとは思います。