織田無道さん死去 本紙直撃インタビューで明かしたがんとの闘い
90年代のオカルトブーム流行時、水晶で霊視する霊能力僧として、テレビ番組で引っ張りだこだった織田無道さんが9日に亡くなっていたと報じられた。68歳だった。
日刊ゲンダイは今年5月、<あの人は今こうしている>で、6年ぶりに本人に直撃インタビュー。その際、明かしていたのが全身を「がん」に蝕まれていることだった。
「『余命1年。それどころか今日、明日死んでも不思議はない』と言われたのが2年前の6月でした。実は私、がんなんです。それも直腸、大腸、胃、腎臓、肝臓、肺と全身ががんだらけ。肺なんて25カ所目の転移ですからね。ステージ4? そんなもの、とっくに突き抜けてますよ(略)末期も末期、末期っ期だった。しかも、『手術も抗がん剤治療もやっても無駄。せいぜい数カ月延命できるかどうか……』って断言される始末」
織田さんは、都内のがん専門病院、さらに地元・神奈川県屈指の大学病院でも診察してもらったものの、いずれも「余命1年」と告げられたという。
「そこまでハッキリ言われたのが、むしろ良かった。中途半端に夢や希望を持たされたら気持ちが切り替わりません。『じゃあ、一般的な抗がん治療は一切拒否して、自分がやりたい治療を体験して、必ずや克服してやるぞ!』って心が奮い立ちました」