自民党総裁選というたかが猿山の陣取り合戦に狂奔するマスコミに踊らされてはいけない
「オズの魔法使い」のオズは最初は大きくて怖い大魔王の姿だが、裏から見ればショボい小男だった。あるいは「アラジン」の悪役ジャファーは国務大臣を務める魔法使いで、魔法の力で自らが王になろうとするがアラジンに阻止される。
どちらも私には菅総理の姿と重なる。
官房長官時代から官僚の人事を掌握し飛ばされるという恐怖で官僚を操った。記者会見の言葉も少なくほとんどの質問を遮って答えなかった。
しかし一国の総理ともなれば、もっと大所高所から国家観を持って政治に当たらねばならないのに、総理になっても手法は同じであった。RPGゲームで言えば、総理は「勇者」であるべきなのに、彼は「魔法使い」のままだったのである。
なによりも大きな国家観がなかった。日本をどうしたいという野望すらなかった。ひたすら政権維持のための政治に終始した。
支持率というアドバルーンの空気が抜け始めたら、官僚には効果絶大だった「人事」という魔法が自民党内では全く効かなくなったのである。