10歳子役・毎田暖乃「妻、小学生になる。」での“大人演技”に<芦田愛菜超え>の評価
髪をふたつに結い、ランドセルを背負って階段を全力疾走する毎田のドラマ内の初登場シーン。一見その姿は小学生そのものに見えたのだが、同じ階段をゆっくりと昇ってきた新島(堤)の姿を見るやいなや、表情が一気に憂いを含んだ大人の顔になった。
「見た目は子どもでも、中身は石田ゆり子さんが演じる貴恵でなければならない。主演は堤さんですが、最も難しい役は間違いなく毎田さんが演じる万理華でしょう。子役が子役らしく天真爛漫に振る舞うことができても、大人の表情や動作で普段は使わないような難しい言葉遣いでセリフをしゃべるのは至難の業です」と話すのは、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏。
毎田の登場シーンを見た瞬間に「これはものすごいものが見られるドラマになりそう」と予感したと、山下氏はこう続ける。
「その後、万理華は大人の口調でしゃべり出すのですが、その口調や仕草には石田ゆり子さんの演技を彷彿とさせるものが確かにあった。いわゆる“生まれ代わりモノ”と言われるドラマは過去にもありますし、すでに結末を想像する視聴者も多いかもしれません。でも『妻、小学生になる。』は、毎田さんの演技を見るためだけに視聴し続ける価値があると思いますよ」