湯原昌幸さんが今もクリフ・リチャード「ダイナマイト」を歌い続ける理由
女の子にモテたし、天下を取った快感を経験
当時は尾崎紀世彦、五木ひろし、南沙織、小柳ルミ子らが音楽番組を賑わせて昭和の一番いい歌謡曲の時代でした。そんな中で「雨バラ」はおかげさまでベスト10のトップになった。バンド時代や「雨バラ」がヒットした時に女の子にモテたいという気持ちは達成できたし(笑)、一瞬天下を取った快感も経験することができた。それにしても、あんな異質で難しい曲がよく売れたなとビックリです。妻の(荒木)由美子は「あの曲は湯原さんじゃないとダメだったと思う」と言っています。
コンサートでは昔からビートルズや向こうでヒットしている新しい曲を歌いましたが、クリフの曲は3割くらいの比率で入れていました。3割打者です。憧れの人がいるのは大事だと思いますね。
ただ、残念だけど、一度も会ったことがないんですよ。彼はザ・シャドウズというバンドも持っていて一度来日したことがあるけど、その時のコンサートに行けなくて、とても悔しい思いをしました。でも、83歳の今も現役でユーチューブで見ることもできますからね。