著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

フワちゃんのあまりにお粗末な対応…やす子への暴言騒動の結末は滑稽でもあった

公開日: 更新日:

問題を起こすタレントは忘れた頃に出てくる

 実際、“刃”を見せたタレントもいた。お嬢さまタレントでありながら物おじしない発言が売りだったあびる優。18歳の時に出演した日本テレビ系の「カミングダウト」で「集団で窃盗を働き、ある店を閉店にした」ことを得意げに告白。昔の話でも窃盗は犯罪。バッシングにあい事務所は芸能活動自粛処分にした。その後は、格闘家・才賀紀左衛門と結婚→離婚→親権問題で裁判等々、騒がれるのは私生活ばかり。今年7月、大手プロを昨年末に退社していたことを発表した。

 元ヤンキーを売りにバラエティー界を席巻していた木下優樹菜も5年前に事件を起こした。姉がバイトしていたタピオカ店の経営者をメールで恫喝したことが発覚。現役ヤンキーのようなふるまいで驚かせた。夫の芸人・藤本敏史とは離婚。CMも含めすべての仕事を失った。シングルマザーになった木下は新恋人の話を提供するなど復帰をアピールしたが、起用する番組はなく、今はユーチューバーとして活動している。

 問題を起こすタレントは忘れた頃に出てくるものであるが、復活の難しさも2人の例からわかる。不祥事で仕事をなくした男性タレントでもわかるように、ひな壇からひとり欠けても、すぐに補充できるのがバラエティー。空席ができれば他のタレントにとってはチャンスだ。最近は往年のタレントが戻ってくるケースもある。謹慎生活を経てフワちゃんが戻っても、座る席は保証されていない。

 思わぬ形で名前が取り沙汰されたやす子。騒ぎを大きくしなかったことはプラスに働くはず。今月31日には「24時間テレビ」でチャリティーマラソンのランナーを務める。酷暑の中のマラソンに非難の声も飛ぶなか、いい宣伝になったかもしれない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  4. 4

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  2. 7

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  3. 8

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した