本格シーズンはすぐ 花粉症は自覚症状が出る前に「目薬」を
大雪の影響か、例年に比べて花粉症に苦しむ人は少ないように見えるが、本格的な花粉シーズンはこれから。
苦しみたくなければ、自覚症状の出ていない今こそ、対策が必要だ。
花粉が目に入るとすぐに目がかゆくなると思っている人がいるが、間違いだ。花粉が破裂(ハッチアウト)して中のタンパク質が飛び散り、それが涙に溶けて結膜で何段階もの化学反応を繰り返す。その刺激で肥満細胞からヒスタミンが分泌されてかゆみが起きるのだ。
「だからこそ、花粉症で目がかゆくなる人は、化学反応が繰り返される前、つまり、症状が出る前に目薬をさすことが大切なのです」
こういうのは東京都眼科医会学術委員の眼科専門医で「清澤眼科医院」(東京・南砂)の清澤源弘院長だ。
「自覚症状のない、早い段階で目薬をさすことで、かゆみの程度を軽減させ、かゆくなる時期を遅くできます。本来はかゆみが出始める2週間前から予防的に目薬をさすことが望ましいのですが、目のかゆみが出ていない人は今から始めてもある程度の効果は望めるでしょう」
問題はどんな目薬を使うかだ。