最悪一生寝たきりも…風邪だと思ったら「扁桃炎」の恐怖

公開日: 更新日:

「細菌やウイルスなど病原菌が通る最初の関門が扁桃で、常に炎症があります。しかし健康な時なら、炎症があっても大したことはありません。ところが、風邪をひいたり疲労、喉の乾燥があると、扁桃の細菌が増殖し、炎症がひどくなります。最初は“ボヤ程度”だったのが、どんどん“火”が大きくなっていくのです」(順天堂大学医学部付属順天堂医院耳鼻咽喉科・三輪正人准教授)

手術しても“肉”は腐ったまま

 最初は扁桃だけの炎症(扁桃炎)だったのが、炎症が扁桃の周囲、そして喉の奥にまで広がり、膿がたまる。さらに炎症は、頚部から食道へ、食道から胸へと広がっていく。

「扁桃だけの炎症なら抗生物質で対処できるかもしれませんが、扁桃の周囲まで炎症が広がり膿がたまった扁桃周囲膿瘍以降は、抗生物質に加え、切開して膿を取り除く手術が必要です。手術後も、肉が腐り、細菌が繁殖して膿がたまりやすい状態になっているので、胸腔内にチューブを置いて圧をかけ、胸腔にたまった膿をその都度吸引する胸腔ドレナージが必要になることもあります。入院は数週間に及びます。場合によっては、どんな手もうまくいかず亡くなられる方もいるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主