残暑を乗り切る正しい「エアコン活用法」3つのポイント
「就寝時はエアコンをつけっぱなしにはせず、深い睡眠がつくられるサイクルに合わせ、90分か3時間で切れるようにセットしてください。睡眠時に体全体が冷えてしまうと、脳は危険な状態だと判断し、深部体温を上げようとします。そうなると、覚醒して眠りが浅くなってしまいます」
タイマーが切れ、暑くて目が覚めてしまうという人もいるだろうが、ここでエアコンをつけ直すのは一番やってはいけないパターン。人間は体温が最低になる朝4時を過ぎると、徐々に体温を上げて起床の準備を始める。そのタイミングでエアコンをつけて体温を下げてしまうと、起床時の覚醒が妨げられ、寝起きにボーッとする時間が長くなったり、体調を崩したりする原因になる。
「入眠時に深部体温を下げるリズムが整ってくると、眠りが深くなって、暑くても簡単には目が覚めなくなってきます」
エアコンだけでなく、就寝前にホットタオルで体の表面を拭くのも、深部体温を下げるために効果的だ。
「かいた汗よりもさらに熱いお湯で体を拭くと、お湯と汗が蒸発して気化熱を奪い、放熱を促してくれます。特に汗をかく足の裏、ひざの裏、脇の下、首を拭くと効果的です。暑さで目が覚めてしまったときも、エアコンはつけずにこの方法を試してみてください」
ホットタオルは、喫茶店などで提供される温かいおしぼり程度の温度でOK。これで、暑さが戻ってきても乗り切れる。