見逃される高齢者の「うつ病」は認知症の誤診が招く

公開日: 更新日:

 そもそも、認知症であっても、初期ではうつ症状が見られることがある。

 認知症の母親を撮ったドキュメンタリー映画「毎日がアルツハイマー」の関口祐加監督は、介護に関わるさまざまな人が集い意見を交わす「かいご楽快」で、「母親が認知症と診断された最初の2年半、家に閉じこもった」と話している。後に専門医から「初期はまだらぼけ。自分に起きていることが分かる。お母さんはそれに戸惑い、苦しんでいるのだ」と指摘され、母親の行動の意味を理解できたという。

 医師も家族も「年を取っているから、認知症という診断は間違いないだろう」と思いがちだ。しかし本当にそれは正しいのか? 認知症によるまだらぼけに苦しんでいるのか? あるいは、うつ病なのか? しっかり見極めるために協力できるのは家族しかいない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動