どうすれば治る? 疲れや目の痛みは“プチ脚気”の疑いも

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 胃の手術をしてビタミンB1の吸収力が衰えている人も注意が必要だ。

■白米、お酒、ジャンクフード好きは要注意

 食べ物が豊富な現代では死に至るような深刻な脚気になるケースはほとんどないが、その手前のプチ脚気の患者はいくらでもいるという。では、プチ脚気を避けるにはどうしたらいいのか?

「ビタミンB1が大量に失われる、『飲酒』や『ジャンクフードやジュースなど糖分を大量摂取』『汗を大量にかく運動』などをする前後に、ビタミンB1が含まれている食べ物をとることです。例えば、豚肉、麦ごはん、ウナギ、大豆、青のり、タラコなどがおすすめです。お酒好きはカシューナッツをつまみとしてとるのもいいでしょう」(都内の栄養士)

 疲れは食べて治ることも知っておくべきだ。

 なお、脚気というと、その原因をめぐり、明治の文豪で陸軍軍医だった森鴎外と海軍軍医の高木兼寛とが対立した話は有名だ。「現役中に海軍の脚気を撲滅した高木が勝ち、森は負けた」と思っている人もいるが、これは間違い。森は「臨時脚気病調査会」を創設して脚気の原因究明に奮闘。「原因はビタミンB欠乏」と確定する業績を挙げ、死後40年後に日本の脚気根絶に寄与している。

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