どうすれば治る? 疲れや目の痛みは“プチ脚気”の疑いも

公開日: 更新日:

「アリナミンというのは、もともと脚気治療薬開発の過程で発見された、ビタミンB1受容体“アリチアミン”が名前の由来です。脚気というのは、主に糖質やタンパク質の代謝に必要なチアミン(ビタミンB1)の不足によって、末梢神経や心臓の血流機能に障害を起こす病気。ビタミンB1は糖質の代謝を促す補助酵素です。白米やお酒好きな人の体内にビタミンB1が少なくなると、糖質をエネルギーに変えられず、疲れが出る。目の場合は眼球の動きが鈍くなったりするのです」

 脚気は疲労感や目の痛みなどの他に、手足のしびれ、食欲不振、便秘や下痢、むくみ、筋力低下、息切れなどの症状が出ることもある。

 要するに、中村さんは知らず知らずのうちに“プチ脚気”状態に陥り、そのたびにアリナミンドリンクでビタミンB1を補給していた可能性が高い。

「脚気は戦前に年間数万人が死亡した国民病です。栄養状態が良くなったいまは、過去の病気のイメージがありますが、そうではありません。中村さんのように白米、ジャンクフード、甘いジュースを好む人は、食事で不足するビタミンB1を補わなければなりません。しかし、こういう人は偏った食生活をしていて、ビタミンB1不足は解消されません。ビタミンB1は水溶性なので、汗や尿をたくさん出す夏は不足がちです。また、お酒を分解するにはビタミンB1が大量に必要になる。そのため、お酒好きは脚気になりやすいといわれています」(林院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…