発症から2年がリミット…リウマチを治すチャンスを逃すな
その目安は、発症してだいたい2年がリミット。しかし、診断や治療が不適切なために、寛解のチャンスをみすみす逃している患者は多い。それだけではない。リウマチは、進行すれば関節が変形し、物を持ったり歩いたりすることができなくなる。心筋梗塞や脳卒中のリスクも高まる。
私たちは何を知っておくべきか?
適切な診断のためには、セカンドオピニオンを受ける。金子院長は専門医だが、それでも「私と、もうひとり別の専門医の診断を受けるのが理想」と話す。
治療の段階では、「薬のデメリットについてもきちんと説明してくれる」「3カ月から半年に1回は関節の超音波などで炎症が治まっているかを調べ、薬の追加、変更を検討する」との条件を満たした医師を選ぶ。
残念ながら、リウマチ患者の数に対し、専門医の数が見合っているとは言い難い。それでも、自分の身を守るのは自分なのだ。
▽遠隔診療スタート=地方在住で専門医の診断を受けるのが困難な患者のために、金子院長は遠隔診療を4月からスタート。ただし、対面診療を一部交える。また、病状が安定している患者が基本。大学病院では難しい薬の2カ月分処方や、症状が突然変わった時の相談などに対応している。
▽更年期と酷似=更年期に出てくる症状にはリウマチに酷似したものがある。診断には注意が必要だ。