「低カロリーでも満足満腹」に5つの条件 何をどう食べる
カロリー密度とは食品1グラム当たりのカロリーのこと。同じお好み焼きでも、イカ玉は465キロカロリー、マヨネーズをかけた豚玉は757キロカロリー。イカと豚バラ肉、マヨネーズしか違いはないのに大きな差が出るのだ。これらのカロリー密度は、イカ玉1.28キロカロリー/グラム、豚玉1.97キロカロリー/グラム。イカ玉は1枚丸ごと食べられるのに、同カロリー分を食べるなら、豚玉は4割ほど残さなければならない。当然、満足度・満腹度が高いのは、イカ玉だろう。
つまり、カロリー密度が低い食品を選べば、それだけ多く食べられる。フライより炒め物、炒め物より蒸す方がベター。フライはタルタルソースより、塩で食べる。サラダはマヨネーズをかけずに、ノンオイルドレッシングで。どちらがカロリー密度が少ないのか迷ったら、油の使用量が少ない方、食品そのものの脂肪量の少ない方を選ぶとよい。
ちなみに、調味料の厳選は「低カロリーで満足度・満腹度の高い食事」を実現させる上で重要になる。奥村氏の研究で、「見た目」は同じ内容の献立を、一方は調味料をノンオイルにするなどしてカロリーを抑え、もう一方は油分を使って高カロリーにして、何も知らせずに被験者に食べてもらった。どちらも同程度の満足度・満腹度だったという。
楽して「痩せ」を手に入れたければ、「見る目」を養うしかない。