5万円超えでVIP待遇も 病院に払う「予約料」って何だ?
「初めて行った病院で、診察が終わって次回の予約をしたところ、初診料、診察料のほかに『予約料』を請求されて、面食らった」――。こんな経験はないだろうか。病院によっては、マスコミなどに登場する有名医師の診察を予約する場合、通常の初診料以外に予約料を取られることがある。どういう性格の費用なのか? 長浜バイオ大学医療情報学の永田宏教授に聞いた。
「予約料とは、厚生労働省が認めている『選定療養費』のひとつです。選定療養とは、患者が選定して、特別な費用負担をすることで得られるサービスのこと。『入院時の差額ベッド代』『紹介状なしの大病院の初診』『他の医療機関の紹介を受けながらの大病院の再受診』『歯科の金合金』『時間外診療』『小児の虫歯指導』『180日以上の入院』『制限回数を超える医療行為』などに認められています」
厚労省の「主な選定療養に係る報告状況」によると、平成26年7月1日現在、「予約料」を取っている病院は全国で447施設。その金額は最低20円から最高5万4000円だという。
ちなみに、「差額ベッド代」は100~37万8000円、「紹介状なしの大病院の初診」は医科5400円、歯科3240円、「時間外診療」は70~1万6200円、「入院期間が180日を超える入院」については1人1日当たり400~5120円と報告されている。