1歳未満の乳児にも解禁 タミフルはいつ安全になったのか
「裁判所はタミフル服用後の突然死や異常行動後の事故死について、多数の疫学調査や動物実験結果から立証されている事実をことごとく無視し、因果関係はない、インフルエンザのせい、との国の主張だけを認めました。裁判所には、タミフルのような複雑な科学の正誤は判断できません。ところが今回の判決で異常行動や突然死は、薬のせいでなくインフルエンザのせいと思い違いする医師は増えるでしょう。乳児は特に呼吸が止まって突然死する危険性が高いと言えます。乳児に使えるなら大丈夫と今後更にタミフルや解熱剤が使われ、問題が起きるのではないかと心配します。インフルエンザで異常行動が起きるといわれるのは、タミフル以外の薬剤でも異常行動が起きるからです」(医薬ビジランスセンター・薬のチェック代表の浜六郎医師)
2007年に始まったタミフルの10代への原則禁忌は解除されていないことは覚えておこう。