インフルエンザは心臓にとって大敵になる
米国医師会雑誌「JAMA」には、心臓疾患の発症リスクが高い人を対象にしたインフルエンザの予防接種と心血管系イベントとの関連を再解析した報告があります。それによると、インフルエンザの予防接種を受けたグループは、受けなかったグループに比べて心臓疾患の発症が36%も低いという結果でした。米国心臓協会と米国心臓病学会も、心臓疾患を抱えている患者には、再発予防のためにインフルエンザの予防接種を推奨しています。
つまり、インフルエンザへの感染は、それだけ心臓にダメージを与えるということです。無自覚のまま心臓疾患のリスク因子を抱えている人はたくさんいます。心臓にトラブルがある人はもちろん、高血圧、高血糖、高コレステロール、肥満などを指摘されている人は、インフルエンザを徹底的に予防することを心がけましょう。