こたつでうたた寝…なぜ風邪をひいてしまうのか?

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 こたつでうたた寝をすると、体は温かいのに鼻はグズグズ、喉はイガイガ……。国際医療福祉大学熱海病院の〆谷直人先生に聞きました。

「こたつで寝ると風邪をひくかどうかは断定できませんが、風邪をひきやすい要因はあります。下半身と上半身の温度にギャップが生じることです」

 こたつで寝ると、下半身は温まりますが、上半身は冷えたままです。この状態が長時間続くと、体温調整がうまくできずに、自律神経が乱れてしまいます。そうなると免疫が低下して、風邪をひきやすくなるのだとか。

「もう一つ、下半身が体温より高い温度で温められ続けることで、大量の汗をかくのも問題です。眠っているから水分補給ができず、体が脱水状態になってしまうのです」

 脱水状態で乾燥した口・鼻・喉の粘膜からは、ウイルスが侵入しやすいのだとか。

 また、汗が気化して体温が奪われることも、風邪のひきやすさを助長していると考えられます。とはいえ、冬の風邪の原因となる主なウイルスは、発症まで1日から数日の潜伏期間があるといいます。

「こたつで寝た後、すぐ風邪の症状が表れるのは、そもそもウイルスを持っていたからです。こたつで寝ることで体調が悪化し、風邪の症状が表面化するのだと考えられます」

 どうしてもこたつで寝てしまうのなら、上半身に毛布をかけましょう!

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