胃がん検診受診率が高いエリアは内視鏡手術件数が多い
しかし胃がん検診の大半は、いまでもバリウム検査です。発泡剤と一緒に飲むため検査中はゲップが出るのを必死にこらえなければならず、検査後は下剤を使ってバリウムを排泄しなければならないなど、決して楽な検査ではありません。放射線(エックス線)もかなり浴びるため、それによる発がんを心配する声すらあるほどです。
それでも、胃のバリウム検査は日本で開発され、いまや放射線技師を含め大勢の人間が関わっているなどの事情から、やめるにやめられなくなっているのです。しかも、検査の感度は必ずしも高くありません。とくに上皮内がんを見落とす確率が高いともいわれています。
どうせ苦しい思いをするなら、いっそ内視鏡検査を受けたほうがマシというもの。上皮内がんを含めて見落としが少なく、本当の意味で早期発見につながるからです。