肺がん専門医解説 キイトルーダはオプジーボと何が違う?
「免疫チェックポイント阻害薬は、よく効く人もいれば全然効かない人もいます。PD―L1発現50%以上の奏効率は4~5割で、オプジーボでは2割は劇的に効きます」
オプジーボやキイトルーダが使える施設は、日本呼吸器学会の指導医・専門医や日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法指導医・専門医の在籍が必要で、がん診療連携拠点病院や特定機能病院などの要件がある。現在、該当するのは全国600施設くらいという。
◆安全や有効が確認されない独自使用の病院も
しかし、問題なのは要件を満たさず、ガイドラインにない抗PD―1抗体薬の使い方をしている施設があることだ。
「他の抗がん剤と併用したり、通常より少ない用量で高額な費用を請求したりする施設があります。独自の使用法は安全性や有効性が確認されておらず、副作用で亡くなる可能性もあるので、安易に飛びつくのは危険です」