ゼロカロリーの清涼飲料水で認知症が増える?
砂糖などの糖分をたくさん含むジュースや清涼飲料水を飲みすぎると、「糖尿病」や「肥満」の原因になることは、誰でもそうだろうなと思えることでしょう。実際、そうした研究結果も多く発表されています。
それだけではなく、「脳卒中や認知症も清涼飲料水をたくさん飲む人で起こりやすい」という研究結果もあるのです。血糖の大きな変動は、どうやら脳にも悪影響を与えるものであるようです。
では、最近流行の人工甘味料を用いたゼロカロリーの飲み物であれば、そうした心配はないのでしょうか?
脳卒中と認知症が3倍近く増加
■脳卒中と認知症が3倍近く増加
実は「そうではなさそうだ」という結果が、最近の「ストローク」という脳卒中の専門誌に掲載されています。フラミンガム心臓研究という有名な住民研究のデータを解析した結果として、毎日人工甘味料を含む清涼飲料水を飲む人は、まったく飲まない人の3倍近く脳卒中(虚血性脳梗塞)と認知症の危険性が増加していたのです。不思議なことに砂糖を含むような清涼飲料水では、そうした傾向は認められませんでした。