狭窄率だけでは危険を測れない 大半が前触れなしに発症
何らかの前触れを知るのは困難だ。
「心筋梗塞、心臓突然死を起こした人の大半が、何の前触れもなくです」
プラークが大きくなると、それだけ血管は狭くなる。一方、心臓の動脈は、狭窄率が50%でも症状はない。75%以上の狭窄で、ようやく「胸が痛い」「圧迫される」という症状が出てくる。
「発症前の血管狭窄率を見ると、70%以上が2割。一番多いのは狭窄率50%未満で、6割以上が該当しました」
狭窄率と治療の緊急性は必ずしもイコールではない。加えて、症状の有無と発症の危険度もイコールではない。「自分は大丈夫」と思っている人も、それは何の保証もないのだ。