1日遅ければ…おりも政夫が語る「舞台5日前」の盲腸手術
気が付いたら集中治療室で点滴だらけ。一番気がかりだったのは舞台です。「お腹を切ってしまったからには舞台は降板しなきゃいけない。申し訳ないけど謝るしかないな」と覚悟しました。
でも、冬美ちゃんから「おりもさんが戻ってくるのを待っています」という手紙をもらったんです。涙が出ました。代役を立てずに座員だけでなんとかしのいでくれるとのこと。そう思ったら、そりゃリハビリにも熱が入ります。目的ができたことで入院生活に張りができ、手術の翌日から歩いて歩いて、とにかく筋力をつけるためにフロアを何周もしました。
おかげさまで18日目に退院して、その5日後に舞台復帰できました。直前には、僕のためだけに全員、公演後に居残ってくれて、稽古をしてくれたりもしました。ありがたかったですね。
そして千秋楽まで務め上げたその2日後には、今度はコンサートで歌って踊りました。さらにその年の12月には、フォーリーブスの50周年の東京公演があったので、いつも以上に筋トレに励みました。おかげさまで、誰よりキレのあるダンスを披露することができました(笑い)。